京町家再生プロジェクト
〜人を想い、暮らしをつくる〜
第7回
第6回:修復現場視察(公開後「第6回:」削除)

10月2日(木)、弊社主催のプロジェクト「京町家再生プロジェクト~人を想い、暮らしをつくる~」の第6回が開催されました。
今回は、実際に建物を修復作業を間近で見学します。
建物内に入ると立派な天井がお出迎え。
自然由来の柿渋が塗られて、鮮やかに発色していました。徐々に完成に近づいているのを感じます。

まずは、本物件の施工担当である京町家専門大工の髙田氏より改修工事の説明です。
現在は、構造改修における、必要最低限の解体を行い、構造材を入れていく作業中とのことです。

金属製の釘は一切使わず、木材を継手・仕口により接合して建てる京町家。木には金属と違ってねばりがあり、振動を受けるたびにしゃち栓を差し込んだ接続部は締まり、耐震効果が得られます。
次に実際に梁を取り付ける作業を実演です。ネジなどは使わず、木材を組み合わせて取り付けるので、上から木材を強力な力で叩いて取り付けます。
大迫力の作業を前に学生たちも驚きの様子でした。
貴重な経験になったのではないでしょうか。


限られた空間における作業や仕上がり後の見え方への配慮、手仕事による木材加工の微調整など、大工の方たちが現場で確認しながら考え進める施工の実際について、学生たちは実見することで深く理解できたようです。
また、柱の朽ちた部分を補うために施された埋木の丁寧な仕事には、髙田氏の京町家へのリスペクトが感じられ、学生たちにとって建築の仕事に向き合う姿勢についても学ぶところが多くあったものと思われます。




2階にも上がり、傷んだ材に新しい材を継いだ大梁を間近で見学。施工した職人さんに実物を見ながら沢山質問しました。

これから進める土壁塗の左官仕事についても、職人の方に解説いただきました。土壁の塗料は、土と藁を混ぜて1年程寝かせるそうです。藁は祇園祭の縄や、使わなくなった本畳から得る、京都ならではの調達方法です。
学生たちがサステナブルな京町家の再生をより身近に感じるとともに、自身の再生案は現実的に考えてどうなのか省みる貴重な時間となりました。本プロジェクトはいよいよラストスパート。今年度末の提出に向けて学生たちは完成模型の制作に励みます。
